タマネギの腐敗球の非破壊判別 | 神戸大学 生物生産情報工学研究室

タマネギの腐敗球の非破壊判別

タマネギは国内需要100万トンを超える基幹食材ですが、出荷品質を制御する技術が確立されていないことに起因する生産者へのリスク集中が生じています。特に、外観判別が困難である内部腐敗球の混入は、解決すべき喫緊の課題とされていました。そこで我々は、タマネギの非破壊品質評価技術と、当該技術を実装した大規模選果ラインシステムを開発しました。本研究成果が普及すれば、品質に基づく適正な価格形成がもたらされ、生産者サイドへの過度のリスク集中が改善されると考えています。また、産地においては生産力の維持拡大や6次産業化の推進の原動力になり、外食産業等においては腐敗球混入のリスク回避や原料ロスの最小限化と製品品質の安定化を実現する技術になると期待されます。