Motto of the Team-ITOH
本チームのモットー(目標、スローガン、哲学)は以下の5つです。
1. 自覚 Consciousness: You are not a student but a researcher.
研究活動においては構成員は教員であろうと学生であろうと一人の研究者です。研究は未知なる現象の解明のための作業です。この場では皆同じ研究者です。学習するのではなく自ら学ぶのです。
2. 視点 Viewpoint: Find problems at production site!
現代の学術政策は学術の振興のみならずビジネスの支援にも力点を置いています。常に社会で何が必要とされているのかを認識しておく必要があります。経済活動で重要な生産は我々の研究分野に深く変わる領域です。特に農業生産はまさに我々の使命です。この生産の現場をよく観察し,何が解決すべき問題なのかを常に意識する必要があります。現在研究室で進めている研究は全てこの視点から始まっているのです。
3. 独創性 Originality: Check whether your thinking is original or self-righteous!
大学は知恵を創造する機関です。これまでに無かった知見を生み出すのです。どんなに素晴らしい成果も世界中の誰かが先に行ってしまえばゴミとなります。もしも先行事例があることを知らないとしますと,それは独善的な自己満足で終わってしまいます。この意味で世界中の研究事例をよく調べた上でなすべき方針を固めることが重要です。何もないところから独創性が生まれてくるはずがありません。これまでの知識と経験が基礎となって新しい発想が生まれます。この発想を着想するために非常に重要となるのが「視点」なのです。
4. 冷静なる集中 Concentration with calmness: Don’t give up easily!
真理の追究。聞こえは良いのですが,実践にはかなりの体力と精神力を要します。時には未知の専門知識を習得しなければならないことも多々あります。基礎知識の習得,文献の検索,実験計画,実験,解析,解釈,論文執筆という流れの中で様々な問題に直面します。もちろん時間的な制約もあります。難解な専門書の読破,度重なる実験の失敗など一度でも研究に携わったことのある人であれば皆経験していることです。そのような状況でも常に冷静に目標を見失わないことが必要です。このために必要な素養は冷静さと集中力です。実験に失敗したとすれば必ず原因があるはずです。冷静に原因を分析し,考えられる原因を一つずつ解決するのです。体力と精神力の勝負となります。忍耐の支えは研究者としての自覚と知的好奇心です。
5. 発展 Improvement: Leave your mark on our laboratory!
研究が進展する速度は一定ではありません。大きな問題を解決するために何年もかかることがあります。1年で得られる成果は思ったよりも大きくありません。しかし,この小さな一歩がゴールに続いています。卒業生の研究成果は各人が心血を注いで得られた貴重な知識財産です。この財産を積み重ねることにより将来大きな成果が得られるのです。各人がこれを自覚して次の世代の礎となるべく努力してもらいたいものです。そして将来的に研究成果の集大成を学術雑誌に投稿して研究成果を世に公表することになります。これで研究が終わったことにはなりません。論文業績が次の新しい研究の基礎となり研究費の獲得に必要となるのです。このように研究室の研究活動はエンドレスに続いてゆきます。この無限ループの過程で各人が日々努力を重ね,論文の形で何らかの成果を残して欲しいと思います。