有馬哲, 石村貞夫(1987)/多変量解析のはなし/ISBN: 978-4489002311 | これもAmazonで絶賛。具体例ときちんと数学的展開を記している点が、実質的な学習に効果的と思う。多変量解析は、表記のシンプルさと数学的な美しさのために、行列(線形代数)を使った表現が好まれるが、本書ではそれを意識的にΣ等を使って書いている。そのため、より上級な参考書の理解に苦しんだ時の拠所ともなると考えられるため、個人的にも必読と思う。 |
島岡要(2009)/やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論/ISBN: 978-4758120050 | こういうのを読まないと、研究チームの一員やリーダーとして機能できないのだろうと感じさせられた本。自己啓発書、あるいはビジネス本としての側面も強い。参考文献とされ、付録に挙げられている20冊は、ベストセラーばかり。職業としての研究者像のメタ認知に役立つと思われる。 |
中田亨(2010)/理系のための「即効!」卒業論文術/ISBN: 978-4062576666 | 帯を見る限り、単なるマニュアル本と思いきや、研究者哲学にまで言及した良書。情報量の濃密なグラフを作ることの重要性などにも触れている。もっと若い時期に読みたかったと思わせられた。卒論生は無論だが、それを指導する教員にも参考になると思う。 |
石村貞夫(1992)/すぐわかる多変量解析/ISBN: 978-4489003912 | すぐわかるシリーズの一つ。有馬哲氏との共著である多変量解析のはなしとリンクする部分が多く、例題集としての位置づけか。高尚な書籍も厳かで趣があるが、こういった実践的な書も現実的には不可欠だと思う。特に私のような凡人には。 |
ハーバート・シルト(SE編集部 訳)(1999)/独習C/ISBN: 978-4881357002 | 新版が出ているが、私がやったのはこの第3版。510本の演習問題をこなすことで、Cの初心者の免許皆伝になれること間違いなし。監修者の柏原正三氏の「Herbert Schildtに傾倒する人が現れるかも」という言葉も納得の、まさに独習C。ただし、これを完遂しても実用レベルではなく、K&RやWindowsプログラミングを学ぶ必要はある。 |
大村平(2006)/多変量解析のはなし【改訂版】/ISBN: 978-4817180278 | Amazonの書評で絶賛されている。まえがきにある通り、数学を出来るだけ使わず多変量解析についての展望を開くことだけに注力した本となっている。多変量解析の勉強の緒にはよいが、実質的なところまでは学習できないので、他の参考書と並行して読むことを勧めたい。 |
B.W. カーニハン, D.M. リッチー(石田晴久 訳)(1989)/プログラミング言語C/ISBN: 978-4320026926 | プログラミングの師匠、I.S.兄さんに、「K&Rを読まないうちは、Cをわかったとは言えない」と言われ購入した本。その言葉に偽りはなく、これで一皮むけた気がする。ただし、初心者レベルでは読みこなせないと思う。ある程度わかった気になったところで、挑戦すると効果大と思います。 |
大杉正明(1998)/Hopes, love and dreams in New York/ISBN: 978-4140393161 | この本とCDのおかげで英語が使えるようになったと言っても過言ではありません。とにかくいつでもどこでもひたすらシャドーイングしまくった記憶があります。どうやら通学電車の福岡市営地下鉄でもやっていたらしく、女性のE.Y.先輩からそれを目撃され、後日、「黒木くん、あれ気持ち悪かったよ」と言われました(泣)。それくらい集中してやっていた証拠ですよ!! |
木下是雄(1981)/理科系の作文技術/ISBN: 978-4121006240 | これは、これだけは必読。これが分からないということは、まだ論理的思考ができていないということに等しい。書いてあることが徐々に実感できてくるようになると、これすなわち、論理的思考が徐々に出来るようになってきている証拠です。ちなみに、著者がロゲルギストのメンバーの一人だったことも有名。学者ってやっぱりすごいですねぇ。 |
井上一哉(2013)/はじめての微分方程式入門/ISBN: 978-4903814636 | 当初は講義ノートとして学内サーバーにアップされていた。私も個人的にそれを見つけて、密かに読んで勉強していました。なんと出版社からオファーが来たという(逆ナンパ?)驚きの展開で、素晴らしい装丁で発刊された書籍です。前書きにある通り、「こんな本で学びたかった」と感じることを、私も保証します。(黒木) |
黒木登志夫(2011)/知的文章とプレゼンテーション/ISBN: 978-4121021090 | 3章までを木下是雄、本多勝一らと合わせて読むことにより、論理的文章を書くことに対する認識が深まると思う。経験的にも、日本語と英語の両方で考えると論理性が高まると感じるので、英語との付き合い方の章も参考にすべし。 |
斎藤孝(2012)/古典力/ISBN: 978-4004313892 | 知的労働者なら鞄に新書の一冊や二冊入れておけ、と著者の本に記載があった様な気がして、衝動的に買った。興奮や暑苦しさにいい意味で溢れていて、古典を読みたい気持ちが誘われる。恥ずかしながら、リスト内の本は数えるほどしか読んでいない。「早く読まないと大人になっちゃう」というコピーが思い出された。 |