画像処理技術の生物生産への応用 | 神戸大学 生物生産情報工学研究室

画像処理技術の生物生産への応用

 

 

処理の対象はデジタル画像です。デジタル画像は小さな正方形画素が敷き詰められて構成されています。左図はデジタル画像を拡大した図です。各画素は濃淡の違いを表す濃度値が与えられます。

画像処理で得られた計算値はそれ自身あまり意味はありません。計算値は目的に応じて処理されます。

主に穀粒の外観品質判別を行ってきました。画像処理結果を線形判別関数やニューラルネットワークによって解析し,実際に判別を行いました。最近では植物にこの手法を適用し,定植後経過日数の判別を行いました。

判別分析の他に画像処理結果を使用すると測定対象の長さや面積(投影面積)を測定することができます。

例えば植物の水平投影面積等です。また,ロータリ耕耘後の土塊径を測定することもできました。

このように画像処理によって測定対象の大きさが非接触でかつリアルタイムで測定できるようになります。

画像処理とは画素の座標値と濃度値を使用して目的に応じた計算をすることです。結果として画像中の必要な部分を抽出したり強調することが可能になります。